暗愚の宰相

栗栖弘臣@元統幕議長
彼は私が横浜にいた頃近所にその住んでいたらしいこともあり、何となく親近感がある。いわゆる「超法規発言」は確信犯的発言だったと思うが、残念ながらそのあたりの事情は私は知らない。分かるのは、くさい物に蓋というか国防という当然のことをまともに見ようともせず、平和にうつつを抜かしている政治家や国民に一撃を食らわそうと思っていたであろうこと。彼は発言を撤回せず防衛庁長官に辞表を提出した。その時の防衛庁長官国賊金丸信だったことに何かの因縁を感じるのは私だけではあるまい。20日死去、合掌。

※暗愚の宰相
暗愚の宰相と称せられた元首相が亡くなった。日米安保条約には軍事同盟は含まれないだったけな、そんな発言をして国際的顰蹙を買ったことはとかく有名である。確かに彼の発言からは、およそ哲学や教養というものを感じることはできなかったが、一方で宏池会の会長をしていたわけで政治的な立ち回りはそれなりに上手かったように思われる。そうであれば、彼は国会などに出るべきではなく、地方議会の議長あたりをやるのが適任だったのではないか。大平首相の急死に伴うハプニング的人事だったとはいえ、こういう人間が首相になってしまったことにその後の日本政治の貧困が暗示されていたように今となっては思われるのである。

ソフトバンクが子会社を売却
「コールセンター業務を専門業者に委託へ。顧客情報漏れで、満足度向上が重要課題に。」ということらしい。ソフバンは日本テレコムを買収して、しゃにむに規模の拡大を目指して突っ走っている。まあ、それはいいとして、伝統ある鉄道電話がアングロサクソンの手に渡りハゲタカファンドを経て怪しい会社に売却されるとは、なんとも形容しがたい気分だ。ちなみに私はソフバンという会社を当初から全く信用していなかったので、顧客情報がいくら漏洩しようが、通信記録が漏洩しようが全く驚かない。昔、我が家はIP電話の導入を検討した折、他に選択肢がなかったため家族の意向で已む無くBBフォンを導入したことがあるけど、他の選択肢ができた直後に解約し乗り換えた。料金はBBフォンより多少高く家族には不評ではあったが、私としては当然の選択だった。後に家族は私の先見の明?に驚くことになったのは言うまでもない。